【所属】ターコイズ
【名前】愛屋望愛(あいやもあい)
【年齢】42歳
【性別】女
【性格】なにに対しても意欲が見られない。集中や決断力に欠けている。悲観的思考でもあり、ただあらゆるものが羨ましい。ゆっくりした口調で話す。
【容姿】ジーパンに黒地一色のTシャツを着ている。短く切り揃えた茶髪に光を映さぬ黒い目をしている。寝不足からか、常に濃い隈ができている。
【怪異】
スコッチ・キルト
【才能】
心理知識
運転技術
過剰侵食
【備考】
かつて香澄町の全域に被害を及ぼす怪異事件を解決に導いた怪異憑きの中の一人である女性。愛の求道者だったはずの人間。今は見る影も無く、任務にたまに従事するだけの女性。
【邂逅】
根付いた負の感情は『羨望』
愛とは正義だ。愛とは素晴らしい。皆が皆を隔てなく愛することができれば争いなんて生まれない。かの秘密結社が掲げる『自由・平等・博愛』、なんと素晴らしい。これこそ、社会性を持つ人間の最も美しい思想だ。
そんなことを思えるのは『真に心に余裕がある人間だけ』だった。
自由・平等・博愛、これこそが彼女を構成する文字通りの全てだったのだ。
しかし、
この馬鹿らしい世界はそれを認めなかった。
大学を卒業するまで、ヒーロー活動に勤めていたが、歳をとるにつれ、体がついていかなくなり、怪異対策局に戻る。しかし、それでも他に仕事をしなくては生きてはいけないため、社会に出るが、その世界は愛は不要であり、実力だけが人間を評価する世界だった。彼女の信じた正義は、そこでは悪だったのだ。いつの間にか、ターコイズとも疎遠となり、本業を無心となってこなしていく日々。夢も希望も抱くことなく、与えられた仕事を与えた分だけ熟すだけの生活。もう、彼女には、あの日の愛も、自由も、思想も、平等さも、″かがやき″も、見えなくなってしまっていた。
もう、限界だった。仕事を辞め、パートの仕事を受けては辞めの繰り返し。貯金はだんだんと底を見せ、振り返れば自分は40代を越していた。
結婚相手どころか、彼女の周りには、もう誰もいなくなっていた。
ようやく、彼女は居場所を求め、ターコイズに戻る。いつかの博愛の怪異『エクソシスト』ではなく、″羨望″の怪異『スコッチ・キルト』を憑けて。
彼女には、もう、いや、ヒーローを辞めたその日から、なにも残っていない。気づくのが、もうなにもかもが遅すぎた。
今は、ただただ、君たちが眩しすぎるんだ。羨ましいなぁ…ほんとうに、羨ましいなぁ…
【宿主】羨望
【実体】常に実体化
【能力】がんばえぷいきゅあ
【射程】5m
【浸蝕】初期浸蝕度2(成長5)
【概要】この怪異は自律して動く事が出来ない。能力は変身、宿主は視認した事の在るあらゆるものに1日浸蝕度×30分だけ変身する事が可能であり、変身したものの性質さえ完璧に再現する事が出来る。また、合計の変身時間が制限時間以内ならば何度でも変身する事が出来る。
『成長』5
既存の能力に追加、宿主が触れたあらゆるものの損傷を治す事が出来る。